中国CDCがCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症)72,314例を報告
Characteristics of and Important Lessons From the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Outbreak in China: Summary of a Report of 72 314 Cases From the Chinese Center for Disease Control and Prevention
背景
中国CDCは2月24日付で、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の中国72,314例の暫定報告を行っている。
結論
スワブPCR陽性例(確診)は62%で、他は臨床判断である。PCR陽性での無症状者は1%であった。確診者の81%は中等症以下、重症が14%、最重症が5%であった。確診者の死亡率は2.3%、80代では14.8%であり、最重症者は49%が死亡した。医療従事者は1,716名が感染し、5名が死亡した。
評価
著者らは、PCR検査が無症状者に行われないことと検査キャパシティ自体に限界のあることから、感染者がもっと多いことは確実である、とみている。“Much remains to be done and many questions remain unanswered.” という状態である。なお、中国政府は「感染者数」基準を、初期の「臨床的判断」から「PCR陽性」に最近変更しており、「感染者数」に混乱が生じている。診断基準の設定が望まれる。