英国での乳児へのB群髄膜炎菌新ワクチン4CMenBへの移行は大成功
Vaccination of Infants with Meningococcal Group B Vaccine (4CMenB) in England
背景
英国は2015年に乳児に対する多成分B群髄膜炎菌ワクチン(4CMenB)を導入した。プライミング接種を3回から2回に削減し、生後12ヵ月でブースター接種を行うものである。同国Public Health EnglandのLadhaniらは、その効果報告を行っている。
結論
4CMenB接種率は、1歳までで92.5%、2歳時までに全3回接種を終えた児は87.9%であった。B群髄膜炎菌感染症発生率は、接種要求コホートで有意に低かった(率比0.25)。ワクチンの調整後有効性は、乳児に対する2回のプライミングで52.7%、2回プライミング+1歳時ブースターでは59.1%であった。
評価
英国の予防接種プログラムは世界最高レベルであり、今回の新ワクチンも90%以上の乳幼児に接種しえて、多大な効果を示した。