ティーンは脳の構造変化で酒飲みになる?
Association of Gray Matter and Personality Development With Increased Drunkenness Frequency During Adolescence
背景
アルコールの過剰摂取と灰白質発達度の関連が知られるが、その因果性は。英国King's College LondonのRobertらは、4ヶ国多機関脳イメージング研究データに基づき、灰白質容量変化と酩酊状態頻度に関連があるかを解析するコホート研究を行った(n=726)。性格と酩酊状態頻度は14、16、19歳時に評価した。
結論
酩酊状態の頻度は、両側後側頭葉皮質と左前頭前皮質の灰白質萎縮加速と有意に関連した。ベイズネットワーク解析では、73%のネットワークは灰白質萎縮が酩酊頻度増に先行していた。
評価
ローティーン時からの追跡により、飲みすぎで脳発達が阻害される、というより灰白質の構造変化が特定の行動群を引き起こす素因となり、その一つが過剰飲酒である、と示唆した。仮説生成的研究である(https://www.inverse.com/article/61790-alcohol-effects-on-the-brain)。