片頭痛治療に新規CGRP阻害薬ubrogepant登場
Ubrogepant for the Treatment of Migraine
背景
Ubrogepantは、片頭痛急性期治療のための経口小分子カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬である。Mayo ClinicのDodickら(ACHIEVE I)は、1,672名の患者を対象として同薬の有効性・安全性・忍容性を検証する第3相試験を行った(対照:placebo)。参加者には追加服用を許した。一次主要有効性エンドポイントは、1回目の投与後2時間時点で疼痛がなく、2時間時点でもっともつらい片頭痛関連症状がないことである。
結論
Ubrogepantの一次有効性エンドポイント効果を認めた(2時間時点での無疼痛:11.8% vs. 21.2%[100mg]等)。頻繁な有害事象は、悪心・傾眠・口内乾燥であった。
評価
同グループはACHIEVE IIの類似結果をJAMAに発表している(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2755615)。FDA承認は確実とみられるが先行薬はすでに多く、著者らは実薬対照試験を宣言している。