市中肺炎に経口lefamulin
Oral Lefamulin vs Moxifloxacin for Early Clinical Response Among Adults With Community-Acquired Bacterial Pneumonia: The LEAP 2 Randomized Clinical Trial
背景
LEAP 1は、市中細菌性肺炎(CABP)におけるlefamulin静注/経口のモキシフロキサシンへの非劣性を示した。LEAP 2のSchranzら(Nabriva Therapeutics US Inc.)は、CABP患者738名を対象として同経口薬のモキシフロキサシンに対する効果・安全性を検証する第3相非劣性RCTを行った。一次エンドポイントは、投与後96時間における早期臨床反応(CABPの4症状の2症状以上の改善・CABP症状の非増悪・他抗菌薬の未使用)である。
結論
Lefamulinの一次エンドポイント非劣性が示された(90.8% vs. 90.8%)。主な治療関連有害事象は消化器症状(下痢:12.2% vs. 1.1%、悪心:5.2% vs. 1.9%)であった。
評価
耐性菌がCABPで問題となる中で、交叉耐性が生じにくいとされるプレウロムチリン系新規抗菌薬lefamulin経口療法がニューキノロン系に非劣性であることを示した。消化器障害は問題点として残るが、FDAは2019年8月に静注・経口薬を承認している。