ポリオ根絶のための新ワクチン候補は有望

The safety and immunogenicity of two novel live attenuated monovalent (serotype 2) oral poliovirus vaccines in healthy adults: a double-blind, single-centre phase 1 study

原文を読む

背景

現在アフリカなどで発生する新規ポリオケースは、ほぼすべてワクチン因であり、根絶に至るためには新規ワクチンが必要である。ベルギーUniversity of AntwerpのVan Dammeらは、新規経口弱毒生1価（2型）ポリオウイルスワクチン（OPV2）候補2種（候補1：S2/cre5/S15domV/rec1/hifi3、候補2：S2/S15domV/CpG40）単回投与の安全性・免疫原性・糞便排出および排出ウイルスの神経毒性を評価する第1相試験をおこなった（n=30［IPV接種歴のある18〜50歳の健常者］）。

結論

両候補ワクチンの免疫原性と忍容性を確認した。重篤有害事象は発生なかった。

評価

ビル＆メリンダゲイツ財団がスポンサーする有意義なプロジェクトである。遺伝子的にも現行ワクチンより安定であるという。