反復性群発頭痛予防にgalcanezumab
Trial of Galcanezumab in Prevention of Episodic Cluster Headache
背景
Galcanezumabは、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に対するヒト化モノクローナル抗体である。英King’s College HospitalのGoadsbyらは、群発頭痛患者162名(計画)を対象として、その効果を検証するRCTを行った(対照:placebo)。患者は、2日に1回以上計4回以上(1日8回以下)の群発発作が6週間以上持続していた。一次エンドポイントは、初回皮下注射後1〜3週目の群発頭痛の1週あたり頻度のベースラインからの平均変化である。
結論
参加者不足のため106名をランダム化した。Galcanezumabの一次アウトカム効果を認め(絶対差3.5回/週)、二次エンドポイント(3週時点で頭痛頻度が50%以上減少した患者の割合)でも有効とみられた(71% vs. 53%)。注射部疼痛以外には有害事象群間差はなかった。
評価
同薬はすでに昨年成人片頭痛適応でFDA承認されており、今回の群発性頭痛でも6月に承認されている。


