NIA-AA提案のアルハツイマ―病新診断枠を検証
Associations of Amyloid, Tau, and Neurodegeneration Biomarker Profiles With Rates of Memory Decline Among Individuals Without Dementia

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
June 2019
321
開始ページ
2316

背景

National Institute on Aging and Alzheimer’s Associationは、 Alzheimer病(AD)に対する アミロイド・タウ・神経変性バイオマーカー(AT(N))による診断フレームワークを提案している。Mayo ClinicのJackらは、60歳以上の非認知症患者を対象として、アミロイドPET(A)・タウPET(T)・MRI皮質厚(N)を計測する集団ベースコホート研究を行った(n=480)。一次アウトカムは、15ヶ月間隔で計測した認知複合スコアである。

結論

中央値4.8年の追跡で、軽度認知機能障害はA+T+(N)+群で最も多く見られた(30%)。認知機能低下速度はA+T+(N)+群、A+T+(N)−群、A+T−(N)+群で最速であり、85歳のAPOEε4非キャリア患者での推定低下率は、各−0.13、−0.10、−0.10 zスコア/年であった。

評価

より生物学的な診断枠の設定のための提案である(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1552526018301602)。ここでの検証結果の評価は、「臨床・遺伝変数による予測よりわずかだが有意に優れている」というものである。臨床試験での使用標準化が提案されているため、更なる検討が必要である。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell