カリフォルニアの小児喘息は減っている
Association of Changes in Air Quality With Incident Asthma in Children in California, 1993-2014
背景
地域の大気汚染物質濃度と小児喘息発症の関連は。University of Southern CaliforniaのGarciaらは、南カリフォルニア在住の小学生を対象に大気汚染物質濃度と小児喘息発症の関連を検討する前向コホート研究を行った(n=4,140)。主要アウトカム・指標は、小児喘息罹患率である。
結論
大気汚染物質低減と小児喘息罹患率低下の関連を認めた。NO2に関する喘息罹患率比(IRR)は、中央値43ppb減少で0.80であり、罹患率の絶対低下は100人年あたり0.83例であった。PM2.5では、中央値8.1 μg/m3減少に対するIRRは0.81、罹患率の絶対低下は100人年あたり1.53例であった。オゾン・PM10に関しては統計学的に有意な関連はみられなかった。
評価
同グループが行っている定評ある長期研究で、2016報告と同じトレンドを確認した(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2512784)。