妊婦へのベンゾジアゼピン系薬のリスクを確認
Association Between Incident Exposure to Benzodiazepines in Early Pregnancy and Risk of Spontaneous Abortion

カテゴリー
その他
ジャーナル名
JAMA Psychiatry
年月
May 2019
Online first
開始ページ
Online first

背景

ベンゾジアゼピン系薬の自然流産(SA)リスクが報告されている。カナダCentre Hospitalier Universitaire Sainte-JustineのSheehyらは、Quebec妊娠コホートの妊娠442,066件のデータに基づき、ベンゾジアゼピンの内服量・使用期間・種類で5群に分類し、SAとの関連を詳細検討した(対照群:n=134,305件)。

結論

全妊娠の6.1%でSAが見られ、うち妊娠初期にベンゾジアゼピンを服用していた例は1.4%であった(vs. 対照群0.6%)。短時間作用型と長時間作用型でのリスクは類似した(OR: 1.81 vs. 1.73)。全種のベンゾジアゼピン薬がすべてSAリスク増と関連していた。

評価

同薬は動物実験で催奇性が示されている。妊婦の不安や不眠は大きな問題だが、同薬の使用は低推奨となろう。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)

The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)