妊娠初期出血女性へのプロゲステロンの効果:最大検証
A Randomized Trial of Progesterone in Women with Bleeding in Early Pregnancy

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
May 2019
380
開始ページ
1815

背景

プロゲステロンには、妊娠初期に出血した女性の流産予防効果のあることが示唆されてきた。英University of BirminghamのCoomarasamyら(PRISM)は、これを最終的に検証することを目指す大規模RCTを行った(対照:placebo、n=4,153)。一次アウトカムは、妊娠34週以降の生児出生(生産率)である。

結論

プロゲストロンの一次アウトカム効果を認めなかった。

評価

この仮説に関する最大の決定的検証で、5%の絶対差なら検出できるパワーがある、という。Abstractは否定的結果だけを述べており、NEJM Editorialもプロゲステロンが原因でなく結果であることが明らかになったとしているが、著者らはDiscussion中で、部分集団解析で流産既往のある女性では有効であったと主張している。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell