妊娠初期出血女性へのプロゲステロンの効果:最大検証
A Randomized Trial of Progesterone in Women with Bleeding in Early Pregnancy
背景
プロゲステロンには、妊娠初期に出血した女性の流産予防効果のあることが示唆されてきた。英University of BirminghamのCoomarasamyら(PRISM)は、これを最終的に検証することを目指す大規模RCTを行った(対照:placebo、n=4,153)。一次アウトカムは、妊娠34週以降の生児出生(生産率)である。
結論
プロゲストロンの一次アウトカム効果を認めなかった。
評価
この仮説に関する最大の決定的検証で、5%の絶対差なら検出できるパワーがある、という。Abstractは否定的結果だけを述べており、NEJM Editorialもプロゲステロンが原因でなく結果であることが明らかになったとしているが、著者らはDiscussion中で、部分集団解析で流産既往のある女性では有効であったと主張している。