10代母の子の自殺オッズは1.8?
In-utero and perinatal influences on suicide risk: a systematic review and meta-analysis

カテゴリー
その他
ジャーナル名
The Lancet Psychiatry
年月
June 2019
6
開始ページ
477

背景

個人の子宮内・周産期状況は、その後の自殺リスクと関係するか?カナダMcGill UniversityのOrriらは、この問題を検討した低バイアスリスク42研究のシステマティックレビュー・メタアナリシスを行った。

結論

家族属性・親特性・社会経済ステータス・胎児期発育状態は自殺リスクと関連した。ORは、第4子以降(1.51)・10代母(1.80)・シングルマザー(1.57)・親低教育程度(1.36/1.38)・出生時低体重(1.30)であった。一方で、父年齢・低在胎週数・帝王切開・母喫煙は関連がなかった。同様の傾向は、自殺企図・自殺念慮でも見られた。

評価

自殺関連因子の研究は膨大だが、50年間365研究のメタアナリシスにより、「予測因子による予測はチャンスレベルを超えない」とし、「リスクファクター研究は機械学習に席を譲る方がよいのではないか」としたものもある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27841450)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)

The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)