ネットアプリの個人情報は保護されていない
Data sharing practices of medicines related apps and the mobile ecosystem: traffic, content, and network analysis

カテゴリー
その他
ジャーナル名
BMJ
年月
March 2019
364
開始ページ
l920

背景

ヘルスアプリがプライバシーを侵害していることが認知されてきている。カナダUniversity of TorontoのGrundyらは、アプリストアの検索で上位に位置するヘルスアプリ24を抽出し、個人情報データの共有・送受信を分析した。

結論

ユーザーデータの共有は日常的に、また秘匿的に行われていた。19のアプリ(79%)がユーザーデータを共有しており、開発者・親会社・third partyを含む55のエンティティが情報を受信していた。ネットワーク分析では、third partyは216のfourth partyとデータを共有する能力を宣伝しており、ユーザデータへの外部者のアクセス回数の中央値は3であった。

評価

このような個人情報ビジネスのネットワークの中心に位置していたのはAlphabet・Facebook・Oracleであった、という。BMJ Editorialは、個人ヘルスデータの利用規制の必要性を主張している。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(その他)

The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Journal of the American Medical Association (JAMA)、British Medical Journal (BMJ)、Annals of Internal Medicine (Ann Intern Med)