パーキンソン病治療オフピリオド患者に吸入用L-dopa
Safety and efficacy of CVT-301 (levodopa inhalation powder) on motor function during off periods in patients with Parkinson's disease: a randomised, double-blind, placebo-controlled phase 3 trial
背景
パーキンソン病患者へのL-dopaの長期経口投与は問題が多い。Wayne State UniversityのLeWittらは、オフピリオド患者109名を対象として、新規L-dopa吸入粉末薬CVT-301の効果・安全性を検証する第III相試験を行った(対照:placebo)。対象者は抗パーキンソン薬の効果が低下してきてはいるがL-dopaとドーパ脱炭酸酵素阻害薬併用後にUPDRS 25%以上の運動機能改善が見られる患者で、一次エンドポイントは、吸入30分後のUPDRS motor scoreの変化である。
結論
CVT-301吸入に一次エンドポイント効果を認めた(−5.91 vs. −9.83)。重症有害事象は、60mg・84mg投与群で各6%・4%であった(vs. 2%[placebo])。
評価
よい使用法での有効性を示し、昨年12月にFDA承認された。