ビッグデータで抗凝固薬使用時のPPI併用を支持
Association of Oral Anticoagulants and Proton Pump Inhibitor Cotherapy With Hospitalization for Upper Gastrointestinal Tract Bleeding
背景
経口抗凝固薬使用時の上部消化管(GI)出血リスクはPPIにより低減できるか。Vanderbilt UniversityのRayらは、メディケア受給者1,643,123名における経口抗凝固剤療法1,713,183例のデータに基づく後向コホート研究を行った。一次アウトカムは、上部GI出血による入院である。
結論
経口抗凝固薬ではリバーロキサバンが最も上部GI出血入院リスクが高く、またアピキサバンはダビガトラン・ワルファリンより有意に同リスクが低かった。PPI併用により、全経口抗凝固薬(IRR:0.66)・アピキサバン(IRR:0.66)・ダビガトラン(IRR:0.49)・リバーロキサバン(IRR:0.75)・ワルファリン(IRR:0.65)、すべてで一次アウトカム効果があった。
評価
後向研究ではあるが、データの膨大さにより臨床医に抗凝固薬治療患者へのPPI処方を推奨するエビデンスとなった。著書らは、アスピリンの使用やピロリ菌の有無等の交絡因子の可能性や、Medicare制約により若年層でのエビデンスとはなり難いことに注意している。


