HIV患者のIRIS予防にはプレドニゾン

Prednisone for the Prevention of Paradoxical Tuberculosis-Associated IRIS

原文を読む

背景

HIV感染患者は特に途上国では結核（TB）を合併しやすく、抗レトロウイルス療法（ART）の早期開始で奇異性結核関連免疫再構築症候群（IRIS）が発生する場合がある。南アフリカUniversity of Cape TownのMeintjesら（PredART）は、高リスク患者240名を対象としてプレドニゾンのIRIS予防効果を検証するRCTを行った（対照：placebo）。一次エンドポイントは、ART開始後12週以内の結核関連IRISの発症である。

結論

プレドニゾン投与の一次エンドポイント有効性が示された（RR:0.70）。介入群の13.3%、対照群の28.3%に結核関連IRIS治療のため非盲検でグルココルチコイドが使用された。死亡率・有害事象には差がなかった。

評価

厄介な事象と考えられてきた病態に対し、低コストで簡単な戦略を提示した。現場実践にインパクトのある結果である。