淋病に新規経口抗菌薬zoliflodacin登場
Single-Dose Zoliflodacin (ETX0914) for Treatment of Urogenital Gonorrhea
背景
ZoliflodacinはII型トポイソメラーゼ を阻害する新規経口抗菌薬で、淋菌への効果が期待されている。Louisiana State UniversityのTaylorらは、179名の患者を対象として同薬の効果・安全性を評価する第II相試験を行った(対照:セフトリアキソン)。一次有効性アウトカムは、微生物学的 ITT集団における尿路・性器の微生物学的治癒率である。
結論
Zoliflodacinの一次アウトカム有効性が示された(96%、対照群でも100%)。咽頭感染有効性はセフトリアキソンより劣った。有害事象に差はなかった。
評価
経口薬で利用しやすく、また作用メカニズムが違うため耐性菌発生を抑止できるとみられる。有望な新薬で、2019年から第III相が始まる、という。