潜在感染者の発症を予防できる新結核ワクチン登場
Phase 2b Controlled Trial of M72/AS01E Vaccine to Prevent Tuberculosis
背景
グローバルにマラリアと双璧の感染症結核に対し、マラリアと同様に新ワクチンの開発が重要課題となっている。GlaxoSmithKline(ベルギー)のMeerenらは、同社開発によるM72/AS01E結核ワクチンの効果・安全性を検討した後期第II相試験の結果を報告している。参加者は、ケニヤ・西アフリカ・ザンビアで非HIV感染かつBCGワクチン接種済み潜在性結核患者で(n=3,573)、一次エンドポイントは、非HIV性肺結核発症である。
結論
M72/AS01Eワクチンの有効性は54%であった(活動性肺結核への移行者10名 vs. 22名)。有害事象・死亡・潜在的免疫性疾患の発生頻度に差はなかった。
評価
この研究参加者の多くはBCG既接種者や既感染者である。非常に有望だがインパクトは大きく、承認は第III相試験を待つとみられる。