無症状の甲状腺機能低下症患者へのホルモン補充は無益
Association of Thyroid Hormone Therapy With Quality of Life and Thyroid-Related Symptoms in Patients With Subclinical Hypothyroidism: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
症状のない甲状腺機能低下症患者にホルモン療法が行われることがあるが有益か。スイスUniversity of BernのFellerらは、この問題を検討した21のRCT(n=2,192)のメタ解析を行った。一次アウトカム・指標は、最低3ヶ月のフォローアップ後のQOLと甲状腺関連症状である。
結論
ホルモン治療による甲状腺刺激ホルモン平均値正常化を認めたが、一次アウトカム効果は認めなかった。バイアスリスクは低く、エビデンスの質は中等度以上である。
評価
一般的印象を確認し、ガイドライン確定につながる結果である。