乾癬に経口選択的チロシンキナーゼ2阻害薬登場
Phase 2 Trial of Selective Tyrosine Kinase 2 Inhibition in Psoriasis
背景
新規乾癬薬の発表が続いているが、有望な経口薬が現れた。サイトカインシグナル伝達に関与するチロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬BMS-986165で、カナダProbity Medical ResearchのPappら(IM011-011)が、中等〜重度乾癬成人患者267名を対象として行われたその第II相試験の結果を報告している(対照:placebo)。一次エンドポイントは、12週時点での乾癬の面積・重症度指数(PASI)スコアのベースラインから75%以上の減少である。
結論
最低用量以外のBMS-986165による一次エンドポイント効果を認めた(すべてP<0.001、12mg/Dで75%)。実薬群で重篤有害事象が3件あり、1名の患者でメラノーマが発生した。
評価
有望な新薬である。すでに第III相が進行しており、SLE・クローン病でも第II相が開始されている。