小児気管支拡張症へのアジスロマイシンを再検
Amoxicillin-clavulanate versus azithromycin for respiratory exacerbations in children with bronchiectasis (BEST-2): a multicentre, double-blind, non-inferiority, randomised controlled trial
背景
欧米では小児気管支拡張症に対する抗菌薬としてアモキシシリン-クラブラン酸(AMOXIL-CLAV)が選好される場合が多いが、アジスロマイシン(AZM)との間に優劣はあるか。オーストラリアLady Cilento Children's HospitalのGoyalら(BEST-2)は、これを検証する非劣性RCTを行った(n=236)。一次アウトカムは、21日以内の増悪治癒である。
結論
AZMの非劣性が示された。悪化期間はAZM群が長く、有害事象に有意差はなかった。
評価
AZMはペニシリン過敏症やアドヒアランス不良の患者にも使用しやすく、日本では選好されている。間違いでないことが確認されたが、長引くことも多いという一般的印象も確認された。