21トリソミーのcfDNA検査に流産率低減効果はない
Effect of Cell-Free DNA Screening vs Direct Invasive Diagnosis on Miscarriage Rates in Women With Pregnancies at High Risk of Trisomy 21
背景
高リスク妊婦に対し、第1三半期における21トリソミーのcell-free DNA(cfDNA)検査が普及しているが、その効果は十分に評価されていない。フランスParis Descartes UniversityのMalanらは、cfDNA検査陽性後の侵襲的検査実施と、即時侵襲的検査実施を比較するRCTを行った(n=2,051)。一次アウトカムは24週以前の流産率である。
結論
cfDNAによる21トリソミー検出率は完璧であったが、両群間に一次アウトカムの有意差を認めなかった。
評価
cfDNA法には侵襲的手技実施率低減効果があり、ここでもそれは確認されているが、2段階戦略により流産率が下がるという仮説は否定された。