途上国の妊娠・授乳期の母にビタミンDを補充すべきか
Vitamin D Supplementation in Pregnancy and Lactation and Infant Growth
背景
ビタミンD欠乏症が多い途上国の妊娠・授乳期の母へのビタミンD補充は児の成長を改善するか。カナダUniversity of TorontoのRothらは、ウガンダの妊婦を対象とするDBRCTを行った(対照:placebo、n=1,164[乳児])。一次アウトカムは、WHO成長基準に基づく1歳乳児の年齢別身長のzスコアである。
結論
ビタミンD補充の一次アウトカム効果を認めなかった。
評価
長く論争的な主題だが、WHOは特に推奨とはしてこなかった。ゲイツ財団の支援による大規模本格検証であり、有効性が確認されていれば超大規模な実施が期待されるものだったが、残念な結果となった。