原発性胆汁性胆管炎にベザフィブラート
A Placebo-Controlled Trial of Bezafibrate in Primary Biliary Cholangitis
背景
原発性胆汁性胆管炎にウルソデオキシコール酸治療が行われるが、効果は不十分である。フランスSaint-Antoine UniversityのCorpechotら(BEZURSO)は、ベザフィブラートの併用効果を検証するRCTを行った(n=100)。一次アウトカムは生化学的完全奏効(24ヶ月後の総ビリルビン値・アルカリホスファターゼ値・アミノトランスフェラーゼ値・アルブミン値・プロトロンビン指数が正常)である。
結論
ベザフィブラート併用の一次アウトカム有効性を認めた(差31%ポイント、P<0.001)。主観症状の改善も認めた。クレアチニン値がベザフィブラート群で5%上昇し(対照:3%低下)。筋痛がベザフィブラート群の20%でみられた。
評価
すでに有効性が示唆されている方法だが、追加によりUDCA無効患者の30%を治療できることを確認した。高度適応部分集団のある可能性もあり、有効性マーカーの確定が期待される。