カンナビノイドでてんかんを治療
Effect of Cannabidiol on Drop Seizures in the Lennox-Gastaut Syndrome

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
May 2018
378
開始ページ
1888

背景

カンナビノイドの医療利用の検討が進んでいる。New York UniversityのDevinskyらは、Lennox-Gastaut syndrome(LGS)患者のてんかん発作に対する、服薬中薬へのカンナビジオール(CBD)追加の効果を検証するDBRCTを行った(対照:placebo、n=225)。一次アウトカムは、転倒発作頻度のベースラインからの変化である。

結論

CBDの一次アウトカム効果を認めた(41.9%[20mg/D]、37.2%[10mg/D] vs. 17.2%)。主な有害事象は傾眠・食欲低下・下痢で、CBD 20mg/D群で多かった。

評価

同薬は乳児Dravet症候群のてんかんへの効果も示されており、FDAは間もなく承認するものとみられる。ただし、単剤効果は明らかでなく作用機構も不詳である。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell