反復性片頭痛にfremanezumab
Effect of Fremanezumab Compared With Placebo for Prevention of Episodic Migraine: A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
May 2018
319
開始ページ
1999

背景

CGRPに対するヒト化モノクローナル抗体fremanezumabは片頭痛予防に有効か。Mayo ClinicのDodickらは、難治・反復性片頭痛に対するfremanezumabの効果を検証する第III相DBRCTを行った(月1回投与群:n=290、3ヶ月に1回投与群:n=291、プラセボ群:n=294)。一次エンドポイントは、ベースラインから12週目までの片頭痛の1ヶ月あたり平均日数である。

結論

Fremanezumabの一次エンドポイント効果を確認した(差:月1回投与群vsプラセボ群で?1.5日)。中断に至った主な有害事象は注射部位紅斑・注射部位硬結・下痢・不安・抑うつであった。

評価

片頭痛に対する抗体療法は盛んに試みられており(erenumab・eptinezumab・galcanezumab)、有効である可能性が高い。3ヶ月に1回皮下注でよいというのも大きなメリットである。ただし、臨床試験後の死亡者が3名あり、長期安全性は不明である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell