乳児への1価ロタウイルスワクチン接種後の腸重積リスクを否定
Evaluation of Intussusception after Monovalent Rotavirus Vaccination in Africa
背景
特に途上国では乳幼児のロタウイルス感染症が致命化する可能性があり、ワクチン接種が推進されているが、接種と腸重積との関連が懸念されている。CDCのTateらは、サハラ以南のアフリカの低所得7ヶ国における登録データを基にした自己対照化ケースシリーズ解析により、1価ヒトロタウイルスワクチンと腸重積の関連を評価した。
結論
乳児 腸重積717例のデータを解析した。初回・2回接種後3週間内での腸重積発生リスクは背景リスクを上回らなかった。
評価
この問題に関しては、CDCはすでに昨年「腸重積リスクはたとえあったとしてもワクチンのベネフィットを下回る」という見解を出していた(https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21645515.2016.1197452)。ここではリスクそのものを否定した。