学校とプライマリケアを結ぶ小児喘息の遠隔医療
Effect of the School-Based Telemedicine Enhanced Asthma Management (SB-TEAM) Program on Asthma Morbidity: A Randomized Clinical Trial
背景
小児喘息の管理、特にアドヒアランスの確保で、学校の果たす役割は大きい。University of RochesterのHaltermanらは、学校と地域プライマリケア医とを結ぶ、学校ベース喘息管理プログラム(SB-TEAM)を開発し、その有用性を検証するRCTを行った(n=400)。一次アウトカムは、無症状日数/2週間である。
結論
SB-TEAMの一次アウトカム有用性を認めた(11.6日 vs. 10.97日、P=0.01)。また、SB-TEAM群では救急受診・喘息入院が減った(オッズ比:0.52)。
評価
通学を確保しながら小児喘息を長期管理するために、学校とプライマリケアをつなぐ遠隔医療の試みである。同大学はプライマリケアと救急部をつなぐTelemedicine Enhanced Asthma Management through the Emergency Department(TEAM-ED)も開発しており、検証が行われている(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02752165)。