テレヘルス運動+食事介入で肥満者の膝OAを改善
Comparing Video-Based, Telehealth-Delivered Exercise and Weight Loss Programs With Online Education on Outcomes of Knee Osteoarthritis
A Randomized Trial
背景
ビデオチャット遠隔医療(テレヘルス)による運動減量プログラムは、肥満変形性膝関節症(膝OA)患者の疼痛軽減・機能改善に有効か。オーストリアThe University of MelbourneのBennellらは、45〜80歳でBMI28-40 kg/m2の同患者415名を対象として、これを検証するRCTを行った。全患者にウェブ上OA教育ページへのアクセス権を与え、6ヵ月間の運動プログラム群・運動プログラム+食事指導介入群とコントロール群に割り付けた。一次アウトカムは、6ヵ月後のNRS評価による疼痛変化とWOMAC評価による身体機能変化である。
結論
両運動介入の一次アウトカム効果を認めた:疼痛改善(運動+食事, -1.5 ・運動, -0.8)、機能改善(運動+食事, -9.8・運動, -7.0)。また運動のみより運動+食事が有効だった(疼痛, -0.6・機能, -2.8)。
評価
参加者は6ヵ月で平均10.2 kg減量できた、という。また参加者の30%は地方在住であり、そのような層に運動療法を届ける方法としてウェブ配信は最適である。近年エビデンスも増えている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28241215/)。