外傷性頸髄損傷で急性期手術は不要
Effect of Early vs Delayed Surgical Treatment on Motor Recovery in Incomplete Cervical Spinal Cord Injury With Preexisting Cervical Stenosis A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
November 2021
4
開始ページ
e2133604

背景

外傷性頸髄損傷(CSCI)には急性期手術か待機手術か。日本Gunma University(群馬大学)のChikudaら(OSCIS)は、独立歩行が困難で脊柱管狭窄を有する非骨折CSCI患者72名 を対象としてこれを検証するRCTを行った。一次エンドポイントは、ASIA歩行スコア・SCIM総合スコア・外傷1年後独立歩行可能患者率である。

結論

早期手術と待機手術の間に一次アウトカム差を認めなかった。外傷後2週・3ヵ月・6ヵ月での歩行スコアは早期手術群の方が良好だった。

評価

重要な争点に関する過去最大のRCTで、早期手術は不要と結論した。著者らは、サンプルサイズは未だ小さいとして、追試を呼びかけている。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy