股・膝変形性関節炎には外用diclofenac:ネットワークメタ解析
Effectiveness and safety of non-steroidal anti-inflammatory drugs and opioid treatment for knee and hip osteoarthritis: network meta-analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
BMJ
年月
October 2021
375
開始ページ
n2321

背景

股・膝変形性関節炎への薬剤種(非ステロイド性抗炎症薬[NSAID]・オピオイド・パラセタモール)・処方量による疼痛・身体機能の改善効果や安全性は。カナダ Institute of St Michael's HospitalのCostaらは、100名以上が参加した192RCT(n=102,829)を対象とするシステマティックレビュー・メタ解析を行った。

結論

経口NSAIDsの etoricoxib ・diclofenacが最も疼痛軽減と機能改善に有効である一方、diclofenacは150 mg/日では有害イベント発生による投薬中止リスク増加と関連した。外用diclofenacは安全性が高く有効性も認められた。オピオイドoxymorphone(80 mg/日)使用は有害イベント発生による投薬中止が最も高かった。

評価

高信頼度の大規模ネットワークメタ解析で、最適薬を用法・用量とともに特定した。他方、2020年中国のネットワークメタ解析はモノクローナル抗体が最も有効性が高いとしている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33293475/)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy