適度の運動はCOVID-19の感染・重症化・死亡リスクを減らす:韓国大規模研究
Physical activity and the risk of SARS-CoV-2 infection, severe COVID-19 illness and COVID-19 related mortality in South Korea: a nationwide cohort study

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
August 2021
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開始ページ
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背景

普段運動をしているとCOVID-19への感染・重症化リスクを減らせるか。韓国Seoul National UniversityのYonらは、2020年1月〜3月間にSARS-CoV-2検査を行った成人212,768名に関する同国健康保険データに基づきこの関連を検討した。

結論

2018年にガイドライン量の有酸素運動・筋トレを行っていた人は、運動量が不足していた人と比べSARS-CoV-2への感染(aRR], 0.85)・重症化(aRR 0.42)・COVID-19原因死亡(aRR 0.24)リスクが低かった。身体活動推奨量である500〜1000MET分/週の達成は、同感染(aRR 0.78)・重症化(aRR 0.62)・死亡(aRR 0.17)リスク低下と関連した。

評価

一般的興味の深いテーマで、すでにいくつかの相反的結果が出ているが、カリフォルニアグループの5万人データは同等の結論を出している(https://bjsm.bmj.com/content/early/2021/04/07/bjsports-2021-104080)。この研究は、複数非白人コホートを対象とした大規模調査であることで価値が高い。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy