理学療法の利用は健康の社会的決定要因(SDH)と関連する
Social determinants of health are associated with physical therapy use: a systematic review

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
June 2021
Online first
開始ページ
Online first

背景

理学療法の利用は健康の社会的決定要因(SDH)と関連するか。Duke University のBraatenは全世界の18歳以上の理学療法利用とSDHに関連する36文献(n=2,699,437、8ヵ国)を対象としてこれを検討するシステマティックレビューを行った。

結論

理学療法利用とSDHは、文献の多くで中等度の関連を示した。女性・非ヒスパニック系白人・高学歴、都市部在住・良好交通アクセス・被雇用・高社会経済ステータス・民間保険加入などが理学療法の高利用と関連した。

評価

癌サバイバーの運動に関し、SDHにより黒人が白人より運動継続が困難であるというデータがある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31242086/)。このレビューの対象文献は8ヵ国からのものだが、米での状況の反映が大きい。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy