中年肥満への太極拳の効果はウォーキング+筋トレと同等
Effects of Tai Chi or Conventional Exercise on Central Obesity in Middle-Aged and Older Adults A Three-Group Randomized Controlled Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Annals of Internal Medicine
年月
June 2021
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開始ページ
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背景

中年の腹部肥満患者への太極拳介入の有効性は。中国The University of Hong KongのSiuらは、50歳以上の同患者543名を対象としてこれを検証するRCTを行った。患者を1:1:1の割合でコントロール群・有酸素運動+筋力トレーニング介入群(EX群)・太極拳介入群(TC群)に割り付けた。TC介入は指導者による1時間セッションを週3回、EX介入は指導者によるウォーキングと筋力トレーニングプログラムを週3回行った(12週間)。一次アウトカムは、ベースライン後12週での腹囲(WC)の変化である。

結論

太極拳介入の一次アウトカム効果を認めた(12週目のWC調整平均差: TC群vs.コントロール ?1.8 cm / EX群 vs.コントロール ?1.3 cm)。

評価

太極拳の健康効果に関してはすでにRCTもレビューも多数にのぼっているが、RANDによる 「エビデンスマップ」はよいまとめである(https://link.springer.com/article/10.1186/s13643-016-0300-y)。このRCTは一定規模で、結論は穏当であろう。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy