人工関節感染症患者への抗菌薬使用期間は短縮できない?
Antibiotic Therapy for 6 or 12 Weeks for Prosthetic Joint Infection

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
May 2021
384
開始ページ
1991

背景

術後人工関節感染患者への抗菌薬使用の最適期間は。フランスUniversity Hospital BretonneauのBernardら(DATIPO)は、同患者410名を対象として、6週使用と12週使用を比較する非劣性RCTを行った。一次アウトカムは、抗菌剤治療完了2年内での持続的感染である。

結論

6週使用の一次アウトカム非劣性を認めなかった(リスク差, 8.7%)。

評価

論争的主題で、DAIR治療後患者に関する2017の後向調査結果は、「差がないとみられるがRCTが必要」というものであった(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1201971217302072)。待望のRCT結果は、抗菌薬使用期間短縮を支持しなかった。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy