腰痛と余暇身体活動の関連:ブラジルからの報告
The Association Between Leisure-time Physical Activity, Sedentary Behavior, and Low Back Pain: A Cross-sectional Analysis in Primary Care Settings.

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Spine
年月
May 2021
46
開始ページ
596

背景

先進国データで余暇の身体活動量(LTPA)と座位時間が腰痛(LBP)リスクと関連すると示唆されているが、低中所得国でのエビデンスは。ブラジルSao Paulo State UniversityのLemesらは、同国プライマリケア医療を受けた成人557名の身体活動量・座位時間・BMI・既往歴・LBP等データに基づき、 LTPAとLBPの関連を検討する観察横断研究を行った。

結論

非活動と比べ、多活動量はLBPリスクが33%低かった。多活動+座位時間1日3時間以下で有意な関連が見られたが(OR: 0.45)、3時間以上では見られなかった(OR: 0.78)。肥満者ではLTPAとLBPの逆相関があったが、正常BMI、また過体重者ではそうでなかった。

評価

同国若年者を対象とした調査(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31356188/)でも身体活動量とLBPの関連は有意との報告がある。普遍的現象であろう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy