膝OAへのインターネットベース介入は有望
Effectiveness of Internet-Based Exercises Aimed at Treating Knee Osteoarthritis: The iBEAT-OA Randomized Clinical Trial
背景
変形性膝関節症(OA)へのインターネットベース運動プログラム介入の有効性は。英University of NottinghamのValdesら(iBEAT-OA)は、45歳以上の膝OA患者105名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。介入群への治療はスマートフォンアプリケーションを通して行われ、コントロール群は標準的な自宅セルフマネジメントを行なった。一次アウトカムは、ベースラインから6週後の最終7日前までのnumerical rating scale(NRS)評価による疼痛変化である。
結論
インターネットベース介入の一次アウトカム効果を認めた(NRSスコア群間差−1.5)。2次アウトカム(30-seconds chair-stand test・Timed Up & Go Test・WOMAC疼痛スコア・筋硬直・身体機能)効果も見られた。両群とも有害事象はなかった。
評価
この分野でのインターネットベース介入の研究はCOVID-19による医療遠隔化で加速されている。腰痛に有効とした先行研究もあり(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31304351/)有望だが、技法の確立には未だ時間がかかりそうである。