膝OAへのインターネットベース介入は有望
Effectiveness of Internet-Based Exercises Aimed at Treating Knee Osteoarthritis: The iBEAT-OA Randomized Clinical Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
February 2021
4
開始ページ
e210012

背景

変形性膝関節症(OA)へのインターネットベース運動プログラム介入の有効性は。英University of NottinghamのValdesら(iBEAT-OA)は、45歳以上の膝OA患者105名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。介入群への治療はスマートフォンアプリケーションを通して行われ、コントロール群は標準的な自宅セルフマネジメントを行なった。一次アウトカムは、ベースラインから6週後の最終7日前までのnumerical rating scale(NRS)評価による疼痛変化である。

結論

インターネットベース介入の一次アウトカム効果を認めた(NRSスコア群間差−1.5)。2次アウトカム(30-seconds chair-stand test・Timed Up & Go Test・WOMAC疼痛スコア・筋硬直・身体機能)効果も見られた。両群とも有害事象はなかった。

評価

この分野でのインターネットベース介入の研究はCOVID-19による医療遠隔化で加速されている。腰痛に有効とした先行研究もあり(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31304351/)有望だが、技法の確立には未だ時間がかかりそうである。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy