手首装着デバイスでフレイルを定量化
Association Between Wearable Device-Based Measures of Physical Frailty and Major Adverse Events Following Lower Extremity Revascularization
背景
フレイル度を定量化する 手首装着型フレイル測定デバイス(FM)は、慢性下肢虚血(CLTI)患者への下肢血行再建術後の重大有害イベント(MAE)発生を予測できるか。Baylor College of MedicineのNajafiらは、同患者152名を対象とする前向コホート研究を行なった。一次アウトカム・指標は、FMによるフレイル指標(FI)である。
結論
MAEを発生しなかった患者(平均スコア0.26)と比べ、発生した患者(0.36)ではFIが30%高く、MAE率は健康グループ7.5%、プレフレイル12.1%、フレイル 31.7%だった。BMIに関し調整を行うと、FIはMACE・MALE(重大有害下肢イベント)発生患者を非発生患者と区別できた。
評価
フレイルをデバイスで簡明に定量化する、という方向での研究である(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5982667/)。特に歩行困難な患者ではフレイルの観察が困難なため、リスト装着型デバイスが有用であることを示した。様々な状況での有用性が試され、また、他のアイディアによるデバイス開発も期待される。