四十(五十)肩の治療は?:最大のRCT
Management of adults with primary frozen shoulder in secondary care (UK FROST): a multicentre, pragmatic, three-arm, superiority randomised clinical trial
背景
四十(五十)肩(frozen shoulder、肩関節拘縮)治療には決め手がない。英University of YorkのRanganら(UK FROST)は、2次ケアに照会された18歳以上の片側肩関節拘縮患者503名を対象として、関節鏡視下関節包切離術・麻酔下非観血的授動術・早期理学療法(PT)の効果を比較するRCTを行なった。一次アウトカムは12ヶ月でのOxford Shoulder Score(OSS)である。
結論
3種類の介入の間に有意な一次アウトカム効果差を認めなかった。重大有害事象は、関節鏡視下関節包切離術群で8件、非観血的授動術群で2件報告された。最も費用対効果が高い介入は、非観血的授動術だった。
評価
このテーマに関する現在まで最大のRCTである。代表手法のどれでも「完治はしないが軽快する」という結果を出した。