四十(五十)肩の治療は?:最大のRCT
Management of adults with primary frozen shoulder in secondary care (UK FROST): a multicentre, pragmatic, three-arm, superiority randomised clinical trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The Lancet
年月
October 2020
396
開始ページ
977

背景

四十(五十)肩(frozen shoulder、肩関節拘縮)治療には決め手がない。英University of YorkのRanganら(UK FROST)は、2次ケアに照会された18歳以上の片側肩関節拘縮患者503名を対象として、関節鏡視下関節包切離術・麻酔下非観血的授動術・早期理学療法(PT)の効果を比較するRCTを行なった。一次アウトカムは12ヶ月でのOxford Shoulder Score(OSS)である。

結論

3種類の介入の間に有意な一次アウトカム効果差を認めなかった。重大有害事象は、関節鏡視下関節包切離術群で8件、非観血的授動術群で2件報告された。最も費用対効果が高い介入は、非観血的授動術だった。

評価

このテーマに関する現在まで最大のRCTである。代表手法のどれでも「完治はしないが軽快する」という結果を出した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy