非肥満者の腹部外科手術への術前リハビリテーションの有用性は:系統レビュー
Prehabilitation among Patients Undergoing Non-Bariatric Abdominal Surgery: A Systematic Review
背景
非肥満者の骨盤腔内・腹部外科手術での術前リハビリテーションは有益か。University of TexasのLyonsらは、14件のRCT(n=982)を対象とする系統レビューを行なった。
結論
手術特性やリハビリテーション技術、評価アウトカムなど研究間の異質性が高く、また71%の研究は4週間以下と介入期間が短く、参加率も低かった。5研究では手術部位感染アウトカムは介入群と対照群で差は無く、69%の研究では術前リハビリは術後合併症発生を低下させなかった。しかし、介入群において6分歩行テストなどの身体機能の改善がみられた。
評価
やや広い範囲の文献を対象とした先行レビューでは有効性が認められている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24439570/)。このレビューも一応の有効性を結論したが、効果を最大化させるには多くの工夫が必要であろう。


