若年期の中高強度運動で一生骨太
Physical Activity Throughout Adolescence and Peak Hip Strength in Young Adults
背景
若年期での身体活動は後年の骨密度と関連するか。英University of BristolのElhakeemらは、イングランド南西部在住女性15,454名の出産児のうち、健康で身体活動量の追跡調査が可能だった2569名を対象とした長期前向調査の結果を発表している。児は、12・14・16・25歳で活動量計測定結果と身体活動時間を記録し、25歳で大腿骨頸部骨密度(BMD)を計測した(一次アウトカム)。
結論
男性は女性より全測定時点で身体活動量が多く(12歳での中〜高強度平均活動量:男性65.1分/日 vs. 女性45.4分/日)、成人期股関節BMDも高かった(平均股関節BMD:男性1.13 g/cm2 vs. 女性1.05 g/cm2)。12歳からの中等〜高強度身体活動時間は25歳での大腿骨頸部高BMDと相関したが、低強度の身体活動時間は相関しなかった。
評価
20代前半で測定される最大骨量は後年の骨折や骨粗鬆症のリスクマーカーと考えられている。10代での運動の重要性を手堅く実証した印象的な長期研究である。