高齢尿失禁症女性への骨盤底筋トレーニングはグループで
Group-Based vs Individual Pelvic Floor Muscle Training to Treat Urinary Incontinence in Older Women: A Randomized Clinical Trial
背景
60歳以上の尿失禁症女性患者へのグループでの骨盤底筋トレーニング(PFMT)は、個別トレーニングと同等に有効か。カナダUniversite de MontrealのDumoulinら(GROUP)は、同患者362名を対象としてこれを検証する非劣性SBRCTを行なった。患者はPFMTの個別セッション教育を受けた後12週間の8人グループトレーニング群と個別トレーニング群に割り付けられた。一次アウトカム・指標は、個人の排尿記録によるベースライン後1年での尿失禁発生エピソードの減少率である。
結論
PFMTグループ介入の個別介入への非劣性を認めた。両技法とも減少率は70%強だった。
評価
失禁患者へのPFMTグループ介入の有効性が個別介入と同等であることを示す初めての研究である。個別トレーニングより地域経済的にも負担が少なく提供が容易である。今後ウェブ配信などの介入方法の有効研究にも期待が持てる。


