米女性プロバスケットボールプレーヤーの心室リモデリングを確認
Echocardiographic Characterization of Female Professional Basketball Players in the US
背景
プロアスリートで心室リモデリングの同定が進んでいるが、男性が多い。Columbia UniversityのShamesらは、Women's National Basketball Association(WNBA)登録のアスリート140名(2017年の試合に出場)を対象として、毎年度行われるシーズン前ストレス心エコーデータに基づき選手の心構造・機能を評価する横断研究を行なった。
結論
選手の26.0%に左室拡大、42.2%に右室拡大がみられ、最大左室壁厚は55.7%で1.0cm以上、0.7%で1.3cm以上だった。 16.4%が左室肥大基準を満たした。選手中、ガイドライン定義による大動脈拡大がみられたのは1.4%のみであった。
評価
NBA男性プレーヤー526名に関する先行研究(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27437659/)に続く調査で、類似の変化を認めたが、性差を明確にするところまではいかなかったようである。男女いずれでも最大の問題は変化の病理性だが、長期追跡研究が必要である。


