ムーブメントベースヨガは鬱症状を軽減する:系統レビュー
Effects of yoga on depressive symptoms in people with mental disorders: a systematic review and meta-analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
British Journal of Sports Medicine
年月
May 2020
Online first
開始ページ
Online first

背景

ヨガの精神障害有益性に関し多数の研究が蓄積されている。University of South AustraliaのBrinsleyらは、DSM診断精神障害患者へのムーブメントベースヨガ介入(身体活動量50%以上)の効果を検証した13 RCTのメタ解析(n=63)と、19文献のシステマティックレビュー(n=1,080)を行なった。精神障害には、鬱病・PTSD・統合失調症・不安症・アルコール依存症・双極性障害を含めた。

結論

ヨガ介入はコントロール・標準治療・注意訓練法と比べ鬱症状を軽減した(標準平均差0.41)。またヨガ頻度と症状改善に関しての用量反応関係がみられた。

評価

先行研究とは異なり、ヨガ瞑想などの研究は排除してヨガ運動の効果にフォーカスした初のレビューであり、鬱への効果を担保した。ヨガはCOVID-19での隔離でも有益、という(https://www.businessinsider.com/how-you-can-improve-your-mental-wellness-during-isolation-2020-5)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy