ムーブメントベースヨガは鬱症状を軽減する:系統レビュー
Effects of yoga on depressive symptoms in people with mental disorders: a systematic review and meta-analysis
背景
ヨガの精神障害有益性に関し多数の研究が蓄積されている。University of South AustraliaのBrinsleyらは、DSM診断精神障害患者へのムーブメントベースヨガ介入(身体活動量50%以上)の効果を検証した13 RCTのメタ解析(n=63)と、19文献のシステマティックレビュー(n=1,080)を行なった。精神障害には、鬱病・PTSD・統合失調症・不安症・アルコール依存症・双極性障害を含めた。
結論
ヨガ介入はコントロール・標準治療・注意訓練法と比べ鬱症状を軽減した(標準平均差0.41)。またヨガ頻度と症状改善に関しての用量反応関係がみられた。
評価
先行研究とは異なり、ヨガ瞑想などの研究は排除してヨガ運動の効果にフォーカスした初のレビューであり、鬱への効果を担保した。ヨガはCOVID-19での隔離でも有益、という(https://www.businessinsider.com/how-you-can-improve-your-mental-wellness-during-isolation-2020-5)。