膝OAへのステロイド関節内注射に更なる否定的エビデンス
Physical Therapy versus Glucocorticoid Injection for Osteoarthritis of the Knee
背景
変形性膝関節症(OA)へのステロイド関節内注射には一定の支持があるが、理学療法(PT)と比較してその効果は。Brooke Army Medical CenterのDeyleらは、U.S. Military Health System登録膝OA患者156名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。患者を、1:1でPT群(4〜6週間に8回セッション、それ以降は1〜3回の追加介入が可能、全体平均は11)と関節内ステロイド注射群(1年以内に最高3回)に割り付けた。1次アウトカムは、1年でのWOMACスコアである。
結論
PTの一次アウトカム有効性を認めた(群間差18.8)。Alternate Step Test等2次アウトカムも同様だった。
評価
関節内ステロイド注射には2017年の有力な無効RCT結果がある(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28510679)。同試験は生食対照だったが、PTに対しても劣性が示された。