慢性腰痛にプレグネノロン?
Effect of Pregnenolone vs Placebo on Self-reported Chronic Low Back Pain Among US Military Veterans: A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
March 2020
3
開始ページ
e200287

背景

慢性腰痛患者のペインマネージメントでのプレグネノロン使用は有効か。Duke University Medical CenterのNaylorらは、イラク・アフガニスタン戦争の退役軍人94名を対象としてこれを検証する第2相試験を行なった。患者を1週間のプラセボ導入期間後に、4週間のプレグネノロン群とプラセボ群に割り付け、用量漸増デザイン試験を行った。一次アウトカムは、日常平均疼痛強度のベースラインからの変化(NRSスケール)である。

結論

プレグネノロンの一次アウトカム有効性を認めた(スコア変化:−0.56)。20%以上の疼痛改善の見られた患者はプレグネノロン群で51.2%、プラセボ群で28.6%だった(OR:2.62)。有害事象の報告はなかった。

評価

ニューロステロイド(アロプレグナノロン)値がLBPのバイオマーカーとなりえることから着想された仮説の、初めてのRCTによる検証である。第3相検証を正当化する重要な結果となった。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy