8時間以上の睡眠で運動傷害リスクを低減できる?
Sleep duration and musculoskeletal injury incidence in physically active men and women: A study of U.S. Army Special Operation Forces soldiers
背景
睡眠はプロアスリートのパフォーマンスやリカバリーに重要であるという報告があるが、活動的な一般人の筋骨格系傷害発生リスクとの関連は。U.S. Army Public Health CenterのGrierらは、オンライン調査より収集した米兵7,576名のデータを分析し、睡眠時間と筋骨格系の傷害発生との関連を検討する前向コホート研究を行なった。
結論
調査前12ヶ月間の骨格系傷害発生率は53%だった。諸変数調整後、睡眠4時間以下の兵士は8時間以上の者と比べて2.35倍骨格系傷害発生リスクが高かった。35歳以上と以下の層別化を行なうと、全睡眠時間グループにおいて高齢であるほど有意に傷害リスクが増加した。
評価
サンプルのおよそ63%は6〜7時間、10%が4時間以下、16%が8時間以上の睡眠であった、という。ただし、全て客観的指標はない。