アキレス断裂への保存療法はキャストかファンクショナルブレースか
Plaster cast versus functional brace for non-surgical treatment of Achilles tendon rupture (UKSTAR): a multicentre randomised controlled trial and economic evaluation

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
The Lancet
年月
February 2020
395
開始ページ
441

背景

アキレス腱断裂に手術は必要ないというのが主流見解となったが、保存治療としてはキャスト固定かファンクショナルブレースか。英University of OxfordのCostaら(UKSTAR)は、発生14日以内の初回アキレス断裂患者540名を対象としてこれを検証するRCTを行なった。一次アウトカムは、9ヶ月でのAchilles Tendon Total Ruptureスコア(ATRS)、安全性アウトカムは再断裂発生である。

結論

一次アウトカムに群間差はなく、アキレス腱断裂再発生率にも差はなかった。コストはキャストの方が高かった(平均群間差:−103ポンド)。

評価

介入直後ではファンクショナルブレースが優越したが、1年以内に差は消失した、という。コスト面からファンクショナルブレースが推奨、となる。

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取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy