下肢腰部難治性慢性疼痛にECAP制御閉ループ脊髄刺激療法登場
Long-term safety and efficacy of closed-loop spinal cord stimulation to treat chronic back and leg pain (Evoke): a double-blind, randomised, controlled trial
背景
慢性下肢・腰痛患者への、誘発複合活動電位(ECAP)を用いた閉ループ脊髄刺激療法(ECAP-controlled closed-loop spinal cord stimulation)の有効性・安全性は。Cleveland ClinicのMekhailら(Evoke)は、下肢/腰部慢性難治性疼痛患者134名を対象としてこれを検証する多施設DB並行RCTを行なった。患者は、1:1の割合でECAPコントロール閉ループ脊髄刺激群(介入群)と開ループ脊椎刺激群(コントロール群)に割り付けた。一次アウトカムは、3ヶ月・12ヶ月での疼痛50%軽減患者(投薬量増加無し)の割合である。
結論
ECAP介入の一次アウトカム有効性を認めた(3ヶ月:82.3% vs. 60.3%、12ヶ月:83.1% vs. 61.0%)。安全性に群間差はみられなかった。
評価
一部で「ランドマーク」とされる新技法有効性検証の成功である。FDA承認は十分可能であろう。