膝OAにカテプシンK阻害新薬MIV-711?
Disease-Modifying Effects of a Novel Cathepsin K Inhibitor in Osteoarthritis: A Randomized, Placebo-Controlled Study
背景
MIV-711は、変形性膝関節炎(膝OA)治療のための新規カテプシンK阻害薬である。英University of LeedsのConaghanらは、同患者244名を対象として同薬の効果・安全性を検証する第2a相DBRCTを行った(対照:placebo)。一次アウトカムはNRS疼痛スコアの変化である。
結論
一次アウトカムに群間有意差を認めなかった。プラセボと比較して、MIV-711は大腿骨内側領域・大腿骨内側軟骨の減少度および骨・軟骨のバイオマーカー値を低減した。有害事象には差がなかった。
評価
一次アウトカム効果がないという結果だが、AIM Editorialは骨リモデリングへの効果を「exciting」と評している。条件を変えてさらに探索されるものとみられる。


