膝OAにカテプシンK阻害新薬MIV-711?
Disease-Modifying Effects of a Novel Cathepsin K Inhibitor in Osteoarthritis: A Randomized, Placebo-Controlled Study

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Annals of Internal Medicine
年月
December 2019
Online first
開始ページ
Online first

背景

MIV-711は、変形性膝関節炎(膝OA)治療のための新規カテプシンK阻害薬である。英University of LeedsのConaghanらは、同患者244名を対象として同薬の効果・安全性を検証する第2a相DBRCTを行った(対照:placebo)。一次アウトカムはNRS疼痛スコアの変化である。

結論

一次アウトカムに群間有意差を認めなかった。プラセボと比較して、MIV-711は大腿骨内側領域・大腿骨内側軟骨の減少度および骨・軟骨のバイオマーカー値を低減した。有害事象には差がなかった。

評価

一次アウトカム効果がないという結果だが、AIM Editorialは骨リモデリングへの効果を「exciting」と評している。条件を変えてさらに探索されるものとみられる。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy